ロゴデザインについての専門用語・知識についてのQ&A

質問1:ロゴのフルカラー、グレースケール、モノトーンカラー版について教えてください

フルカラーは文字とおりですが、グレースケールとモノトーンカラーの違いは、モノトーンカラーが白と黒の2階調に対して、グレースケールは白から黒までに数段階の濃淡があるカラーデータになります。

名刺、WEBサイト、広告媒体など、出稿される媒体によってカラーの指定が必要な場合があります。その際、フルカラー以外に、グレースケール、モノトーンカラーを準備しておくと対応に困りません。フルカラーを機械的にグレースケールにする方法もありますが、そのままグレースケールにすると、うまく濃淡がつかないことがあり、フルカラーのロゴとイメージが違い、ブランドイメージを損ないます。 当サービスでは、フルカラーのイメージを損なわないようグレースケールを調整して納品しています。

質問2:ロゴの縦組、横組とはどういったものでしょうか?

ロゴの縦組、横組とは、シンボルマークとロゴタイプの組み合わせのことを指しています。

名刺、WEBサイト、広告媒体など、出稿される媒体によってロゴを配置するスペースは様々です。正方形であったり、横長であったり、その時々のスペースに即して配置する必要があります。ロゴの縦組、横組の組わせのパターンを数種準備しておくことで、用途に即したロゴを出稿することができます。当サービスでは、お客様にロゴの使用用途を確認して、ロゴの組パターンをご用意いたします。

質問3:納品形式のJPG、PNG、AIの違いを教えてください

名刺、WEBサイト、広告媒体など、出稿される媒体によってデータの形式を指定される場合があります。 その際によく指定されるのが、jpg形式、png形式、ai形式です。

jpgを指定される場合は、WEBサイト掲載やSNSの投稿画像、アイコンなどです。pngもjpgと同じですが、pngのメリットは画質が劣化しないこと、透過色を指定できることです。

aiを指定される場合は、印刷会社に発注する場合です。印刷過程でデザインの元データが必要になった場合、発注のタイミングでaiデータを求められることがあります。当サービスでは、お客様に将来的な使用用途を確認して、最適なデータを納品いたします。(aiデータは有料オプションとなります)

質問4:VIガイドラインとは何ですか?必要でしょうか?

ガイドラインが必要になる場面は、看板、名刺、WEBサイト、レターヘッド、パンフレット、請求書、広告媒体など様々なものに展開される際に必ず必要になってきます。なぜ必要になるかというと、各種媒体ごとに、気の向くままその時の気分で、色を変えたり、形を変えていると、一貫したブランドのメッセージがお客様に届かないからです。

セールストークに例えると、この営業マンは毎回言ってることが違うぞ?大丈夫か?と信頼感を著しく損なう行為をしているようなものです。ナイキのマークが左右反対だったり、縦横の比率が変わっていたら、アレっ偽物?と感じるかと思います。そのようなことが起こらないようにブランドマークの使い方を規定するものがVIガイドラインです。

ブランドのロゴは、ブランドの象徴です。どんなブランドでありたいかというビジョンを、ひと目で多くの人に伝える役割があります。ロゴの縦組み・横組み、カラーなど基本的なデザイン要素すべてが、ブランドのアイデンティティを形成するものです。VIガイドラインは、様々なツールを制作する際の指標となり、ガイドラインに沿うことで、一貫したアイデンティティを保つことができます。

使い方の具体例としては、名刺、WEBサイトや広告を外部デザイナーに依頼する際に、ガイドラインに沿ってちゃんと扱って下さいねとブランドマークの規定事項を伝えることができます。
極端ですがデザイナーが自分の感性で勝手にカタチや色を変更するリスクがなくなりますし、印刷した時に色が全く違うじゃないか!?ということもなくなります。一般的な担当者やデザイナーでしたら、まずVIガイドラインはありますか?と質問してくると思いますので、そんなことは起こりにくいですが、少なくとも伝える側はブランドイメージを一貫して統一していくために、何をしたらNGなのか、ガイドラインを持っておく必要があります。

必要でない場合ももちろんあります。小規模経営で広告や広報の機会が少ない場合がそうです。その場合は、外部のデザイナーに依頼する際に、色も形も絶対にいじらないで下さい、一般常識としてロゴの周りは必要最低限の余白を絶対に作って下さいなど口頭で念押しするようにして下さい。また、いままで制作したものの中から、見本になるベストな媒体を保管してそれを事例に伝えることもできます。