ロゴを依頼するときに考慮すべきポイント。

ロゴの基本的な知識は勉強したけれど、いざロゴを依頼する時に何をポイントにして依頼すればいいのかわらなくて不安に感じている方も多いのではないでしょうか。自分には感性がないけど、せめてロゴの善し悪しの基準になる知識くらいはつけておきたいと思っている方に、ロゴを依頼するときに考慮すべき4つのポイントを解説します。

①シンプルであること。

なぜシンプルであることが良いとされるか、他の3つのポイントにも関わってくることですが、シンプルな造形のロゴは視認性が高く、印象が記憶に残りやすいです。AppleやNikeのマークを思い浮かべるとわかりやすいかもしれません。例えが極端ですが、装飾過多であったり複雑な多角形のカタチをしたオブジェクトよりシンプルな円や四角形、三角形のほうが永く記憶に残りますよね。記憶に留めてもらうにはシンプルな造形が有効です。

②普遍的であること。

優れたロゴは何年たってもその印象が色褪せることがない普遍性をもっています。そういった多くのロゴは、時代の流行りに左右されず、伝えるべきメッセージが整理されシンプルに表現された無駄のないデザインです。トレンドを追いかけたものは流行りが終われば廃れ、古い印象を与えてしまいます。もちろん消費されるデザインも多くあるので、流行りを優先することが正解のものもあります。どういった性質をもったロゴにしたいのか自社の戦略に即して判断してください。

③実用性があること。

ロゴは、看板、名刺、WEBサイト、レターヘッド、パンフレット、請求書、広告媒体など様々なものに展開されます。そのため印刷物やスクリーン内での拡大や縮小、グレースケールやモノトーンカラーでの仕様にも耐えられる必要があります。それらを考慮すると必然的にシンプルな造形、シンプルなカラーで構成されたロゴになるはずです。実用性があるクオリティの高いロゴは、過度な表現方法や細かな装飾が排除されているといえます。

④印象的であること

他の3つのポイントを抑えて、さらにその組織、事業、あるいは製品サービスに相応しい印象的なストーリーが表現されていることも重要になります。なぜならストーリーがあることで、組織、事業、あるいは製品サービスの独自性や魅力を伝えることができるからです。ただしストーリーがあるからといって、過度な表現方法や細かな装飾があっては、実用性にかけたロゴになってしまいますので、あくまでシンプルであり、普遍的であり、実用性を兼ね備えていることを意識することが大切です。

事例その1:Meiji ロゴのストーリー

ふくよかで柔らかな書体、親しみのある小文字を使用することによって、「食と健康」の企業グループらしい明るさと、お客様一人ひとりとのあたたかいつながりを表現されています。「iji」の造形には、人々が寄り添い支えあう姿が託されています。

事例その2:adidas ロゴのストーリー

アディダスのスポーツパフォーマンスロゴは、ブランドロゴになります。アディダスの象徴であるスリーストライプスを、右へと伸びていく山のように見立てたデザインになっています。これは「未来に向けての達成すべき新たな挑戦」を表しています。

事例その3:amazon ロゴのストーリー

黄色い矢印はアルファベットの最初の文字であるaから最後の文字であるzに繋がっています。これはAmazonではあらゆるものが手に入るということを示しています。同時にこの矢印はスマイルでもあり、Amazonで購入する人々の幸せを表現したものです。