ずっと見守りたくなるようなクリスマスの絵本

12月も後半になり、ぐっと寒さが深まってきました。12月といえばクリスマス。この時期になると、サンディ・ターナー作の「サイレントナイト」の絵本をよく読み返します。日本語版と英語版の2冊を持っていて、どちらもお気に入りです。

この絵本は2002年のボローニャ・ラガッツィ賞を受賞した作品で、イタリア・ボローニャ国際絵本原画展で初めて出会いました。漫画のようなコマ割りで、胴長のワンちゃんが「わんわん」「キャンキャン」「うーうー」と、ある人に向かって吠える物語。登場人物にセリフはありませんが、吠え続けるワンちゃんの仕草や表情が愛らしく、ずっと見守りたくなるような魅力があります。

読み終えると、絵本の世界と絵本を目の前にする自分がつながったような感動があります。もし、この時期にプレゼントで悩んでいる方がいたら、ワンちゃん好きの友人や家族、大切な人へのプレゼントにぴったりだと思います。今、持っている2冊のうち1冊は、昔、大好きな人へ贈ったものです。時間が経って、その人のパートナーになり、今では本棚にその2冊が仲良く並んでいます。